食事介助のコツとは

食事は、生きるうえで必要不可欠です。
しかし、高齢者や病気を抱えている人にとっては、誤嚥などのリスクがあり、最悪死に至る場合もあります。
では、安全に楽しみながら食事をしてもらうためには、どんなコツが必要なのでしょうか。
まずは、食事前に口の中を綺麗にします。
これは、ケアすることで口内の細菌をなくし、その刺激で唾液を分泌しやすくする効果があります。

声かけも、食事に意識を向けるきっかけとなりますので、今から食事であること、今日のメニューなど声をかけていきます。
声かけからも、今日の体調や、変化や異変に気づくことができます。
次は、落ち着いて食事ができるように排泄を終わらせておいたり、食事に集中できるようにテレビなどは消しておきます。
また、テーブルは清潔で室内は適温であるなど、食欲がわく環境を作ることも大切です。
食事の姿勢についても深めに腰かけ、足の底は床に付けるようにします。

食事のときは、一口の量を少なくし誤嚥を防ぎます。
少しずつ口に運びつつ、咀嚼時の様子や喉を通っているかを観察します。
この際も、利用者の状態を知るために声かけは有効ですが、食事の邪魔や誤嚥などを招かないように、咀嚼中や飲み込むときなどは避けましょう。
ときに気分が乗らず、食事を食べてくれないこともあります。
そんなときは無理強いせず、食事をやめたり他のことをしましょう。
食後は口の中のケアをしたり、薬がある人には薬を飲ませます。
食後は直ぐに横になりたいものですが、逆流からの誤嚥がないようにします。
このように、食事介助で利用者の体調や異変に直ぐ気づけるよう、気を配るのが重要です。
◎この記事を作成するにあたり参考にしたサイト:http://safe-mealcare.com